グループホーム、正式には「認知症対応型生活介護」とは認知症の症状を持つ人が専門スタッフの支援を受けながら9人程度の1ユニットで共同生活をしていく介護福祉施設です。入居している方のほとんどは、認知症や脳梗塞後遺症などにより日常生活上何かしら支援が必要な状態になっている方です。その方々のグループホームにおける生活が滞りなく行えるよう支援していくのが仕事になります。具体的にいいますと、入居者の方にとってグループホームは生活の場であり、自分が入居している部屋は「自宅」になります。入浴や食事だけではなく、日常生活全般のことに関わっていくことになります。食事についていえば「食事を介助で提供する」ことが仕事ではありません。入居者と共に食事を作ったり配膳の用意をしたり食事の洗い物をしたりといったことが仕事になります。更にできるのであれば、共に食材を買いに行くこともあります。つまり、想定される生活に必要なことは一通り関わっていくことになると考えておくべきです。
そして大切なのは入居者と「共に」行っていくという事です。入居者の洗濯物を干すのを共に行ったり畳んでそれぞれのお部屋に運ぶのを一緒にしたり上記した食事の例のように買い出し、調理片付けを一緒に行うということもあります。決して職員が一方的に介助を行う事が仕事ではないのです。日常生活に係る家事や活動など全般的にどう工夫すれば入居者と行えるかを考えていくことが重要な仕事になります。